2026年3月10日、Microsoft Copilot に新しいアップデートが入りました。
文章生成や要約だけでなく、「業務そのものを変える」方向へと、着実に進化している印象です。
その中でも特に実務で”使える”と感じたのが、
PDFファイルをExcelに変換する機能が“実用レベル”に到達した点です。
これまで多くの現場で課題になっていた、
セルが統合された表形式のPDFについても、
Copilotでかなりそのまま扱えるようになってきました。
📄これまでのPDF→Excel変換の限界
PDFの表をExcelに変換する作業は、長年の定番業務でした。
- 表は取り込めるが、セル結合が崩れる
- 見出しと明細の関係が分からなくなる
- 行列はあるのに、業務的に使えない
- 結局、人がExcelで直す前提になる
特に、請求書・報告書・自治体様式など、帳票系PDFは「最後は人が直すもの」として扱われてきました。
📄新しいCopilotで変わったポイント
2026年3月のCopilotでは、
ファイル理解(Document Understanding)が明らかに進化しています。
PDFを単なる文字データとしてではなく、
「業務用の表」「帳票としての構造」
として理解しようとする挙動が強くなりました。
その結果、
- セル結合された構造を維持
- 見出し・小見出し・明細の関係性を保持
- 行や列のズレがほとんど発生しない
といった形で、修正前提ではなく“そのまま使えるExcel” が生成されるケースが増えています。
📄Claude Sonnet(Anthropic)を使った場合の精度
新しいCopilotでは、用途に応じて複数のAIモデルを選択できます。
その中でも、Claude Sonnet(Anthropic)を選択した場合、
- 表構造の把握
- セル結合・階層構造の理解
- 長めの帳票PDFへの耐性
といった点で、PDF→Excel変換との相性が非常に良いと感じました。
単純なOCRではなく、
「これはこういう意味の表だ」という理解が入っている印象です。
なお、Claude Sonnetを利用する方法は簡単です。
Copilotの右上で、明示的にSonnetを指定するだけです。
利用結果
実際に試した結果です。
サンプルとして、経済産業省の「サプライチェーン強化に向けたセキュリティ対策評価制度に関する制度構築方針(案)」の「別添★3・★4要求事項案及び評価基準案」のPDFを利用しました。
なお、試験した時はPDFファイルでしたが、現在はExcelファイルで公開されています。
サンプルに選択した理由は、複雑なセルの統合が行われている表のためです。
これなら、顧客から送られてくるPDF資料のExcel化も、これまでよりずっと負担が軽くなりそうです。
📄実際の業務で感じた効果
実務で試してみると、次のような変化を感じました。
- 変換後の手修正が大幅に減る
- 数字と項目の対応関係が壊れにくい
- すぐに集計・加工に入れる
体感としては、 PDF→Excel作業の所要時間が1/5〜1/10程度まで短縮されるケースもあります。
「まずExcelにするだけで一仕事」というフェーズは、かなり終わりに近づいている印象です。
📄DX・業務改善の観点で見た意味
この機能は、単なる便利ツールではありません。
- 紙/PDF前提の業務フローからの脱却
- 属人化しやすい事務作業の縮小
- 過去PDF資産の再活用
- 自治体DX・校務DX・バックオフィスDXとの相性
「PDFだから仕方ない」という前提を、Copilotが一つずつ崩し始めていると感じます。
📄まとめ:Copilotは“業務データを理解する段階”へ
2026年3月の新しいCopilotでは、
PDF→Excel変換が“使ってみる機能”から“日常業務で使える機能”へと進化しました。
Copilotはもはや、
- 文書を書くAI
- 相談相手のAI
だけではなく、
業務資料を理解し、再利用可能なデータに変換するAI
として扱える段階に入りつつあります。
PDF作業に時間を取られている現場ほど、一度この新しいCopilotを試してみる価値は大きいはずです。
Copilotの導入のご相談は、ぜひ当社まで。
参考リンク(Microsoft公式)
Microsoft 365 Copilot リリースノート
https://learn.microsoft.com/en-us/copilot/microsoft-365/release-notes
Anthropic Claude Sonnet が Copilot で利用可能に
https://learn.microsoft.com/en-us/copilot/microsoft-365/anthropic-claude-sonnet




