🖥️ Windows管理者・開発者に朗報
これまでWindowsでLinux系コマンドを利用したい場合、多くの人がWindows Subsystem for Linux(WSL)やGit Bash、Cygwinなどを利用していました。
しかし、Microsoftが提供する Windows Core Utilities により、Windows環境でもLinuxでおなじみのコマンド群が利用できるようになりました。
これにより、ログ解析や開発作業、ファイル調査が格段に便利になります。
下記リンクでインストール方法等の詳細が見れます。
Coreutils for Windows
https://learn.microsoft.com/en-us/windows/core-utils/overview
🖥️ Windows Core Utilitiesとは?
Windows Core Utilitiesは、LinuxやUNIX環境で長年利用されてきた代表的なコマンドラインツールをWindows上で利用できるようにするMicrosoftの取り組みです。
PowerShellとは異なるLinuxライクな操作性を提供し、Linuxサーバの運用経験がある方であれば、ほぼ同じ感覚で利用できます。
これまでWSL等を経由しなければ実行できなかったコマンドが、Windows上で直接利用できるようになりました。
パイプを活用したログ解析が簡単に
例えば、Linux管理者にはおなじみの次のようなコマンド。
grep -r "KEYWORD" . | sort -uこのコマンドでは、
- 指定キーワードを再帰的に検索
- 結果をソート
- 重複を除外
という処理を1行で実行できます。
PowerShellでも同様の処理は可能でしたが、Linux経験者にとってはこちらの方が圧倒的に直感的です。
アプリケーションログや設定ファイルの調査が非常に楽になります。
ログ確認で便利なコマンド
特に運用担当者が喜びそうなのが以下のコマンド群です。
cat / head / tailcut / sort / uniq / wc例:
grep ERROR app.log | cut -d' ' -f5 | sort | uniq -cエラー発生箇所の集計などに活用できます。
ディスク使用量の確認も可能
Linuxでは定番の以下のコマンドも利用できます。
ディスク空き容量
df -hディレクトリ容量確認
du -sh logsサーバ運用担当者には非常に便利な機能です。
ハードリンク
Linuxと同様に、ハードリンクやシンボリックリンクを作成できる「ln」コマンドも利用できます。
Windowsでも従来からハードリンクやシンボリックリンクを作成する機能は存在していましたが、難解で、Linuxに慣れたユーザーにとっては分かりにくいものでした。
今回の対応により、Linuxで使い慣れた「ln」コマンドでリンクを作成できるようになり、WindowsとLinuxの両方を扱う管理者や開発者にとって、より直感的で分かりやすい操作が可能になりました。
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🖥️ 注意点1)文字化け
Windowsで「cat」を利用する際は、少し注意が必要です。
実はPowerShell環境では、
catはLinuxのCore Utilities版catではありません。
PowerShell標準コマンドレットである
Get-Contentのエイリアス(別名)として動作しています。
そのため、BOM(Byte Order Mark)の付いていないUTF-8ファイルを開くと、文字コードを正しく判定できず、文字化けが発生する場合があります。
例えば、LinuxやVS Codeで作成したUTF-8ファイルを表示した際に、次のような現象が発生します。
cat sample.txt文字化けしている場合は、PowerShell版のcatが実行されている可能性があります。
対応方法1:文字コードを明示する
PowerShellのGet-Contentを利用する場合は、文字コードを指定します。
cat sample.txt -Encoding utf8または
Get-Content sample.txt -Encoding utf8対応方法2:Core Utilities版 cat.exe を利用する
今回のWindows Core Utilitiesに含まれるcatを利用する場合は、拡張子を付けて実行します。
cat.exe sample.txtこちらを利用することで、Linux環境に近い動作でファイル内容を表示できます。
PowerShellとCore Utilitiesの両方に「cat」が存在するため、文字化けした場合はどちらが実行されているかを確認するとよいでしょう。
🖥️ 注意点2)vimは無い
残念ながら、
vimは含まれていません。
そのためファイル編集は、
Windows標準のEdit
edit sample.txtまたは、
メモ帳
notepad sample.txtを利用する形になります。
🖥️ まとめ
Windows管理者や開発者にとって、今回のWindows Core Utilities対応は非常に大きな進化です。
これまでLinuxコマンドを使うためにWSLを経由していた作業が、そのままWindows上で実行できるようになりました。
特に、
- grepによるログ検索
- sortやuniqによるデータ集計
- head/tailによるログ確認
- df/duによる容量調査
といった日常業務が大幅に効率化されます。
WindowsとLinuxの垣根がますます低くなり、VS Codeを中心とした開発環境や運用業務がさらに快適になりそうです。
WindowsとLinux、両方の知識がこれからの武器になる
近年はクラウドやコンテナ技術の普及により、Windowsだけ、Linuxだけという環境は少なくなっています。
WindowsとLinuxの運用ノウハウを組み合わせることで、システム管理者や開発者の作業効率は大きく向上します。
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